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じゅつぜんのえす-わんないふくとうよ、しすぷらちんじょうみゃくないとうよおよびとらすつずまぶじょうみゃくないとうよのへいようりょうほう
術前のS-1内服投与、シスプラチン静脈内投与およびトラスツズマブ静脈内投与の併用療法 *

適応症
切除が可能な高度リンパ節転移を伴う胃がん(HER2が陽性のものに限る。)
療養内容
リンパ節への転移を伴う胃がんで、手術により切除が可能な場合は、抗がん薬のS-1(TS-1)による治療を手術後1年間行うのが一般的です。より進行した症例に対しては、手術前にS-1とシスプラチンという2種類の抗がん薬を投与し、がんを小さくしてから手術を行うこともあります。
一方、胃がんのなかには、HER2がたくさん存在するタイプがあります。HER2は細胞の表面にあるたんぱく質で、がん細胞の増殖にかかわっていると考えられています。手術による切除ができない進行した胃がんに対しては、S-1とシスプラチンによる化学療法を行いますが、HER2が陽性であれば、分子標的薬のトラスツズマブを併用することで治療の効果が向上することがわかっています。
この先進医療では、手術による切除が可能な胃がんで、HER2が陽性のものに対して、手術前にS-1の内服とシスプラチンの静脈内投与に加えて、トラスツズマブの静脈内投与を行うものです。切除可能な胃がんの化学療法においてもトラスツズマブを併用することで、高い治療効果が期待されます。


(注)先進医療技術名に * 印がついているものは、「第3項先進医療技術」を表しています。

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