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ちりょうていこうせいのしきゅうけいがんにたいするしすぷらちんによるへいさじゅんかんかこつばんないひきんこうがんりゅうりょうほう
治療抵抗性の子宮頸がんに対するシスプラチンによる閉鎖循環下骨盤内非均衡灌流療法 *

適応症
子宮頸がん(術後に再発したものであって、同時化学放射線療法に不応かつ手術が不能なものに限る。)
療養内容

一般的に化学療法は薬物最大血中濃度と薬物血中濃度-時間曲線下面積の増減が治療効果に影響を及ぼすとされている。また、抗腫瘍効果の指標としてIC50(50%の割合で腫瘍が縮小するのに必要な抗がん剤濃度)が用いられている。過去に抗がん剤治療を受けた患者ではこのIC50が治療前と比較し5~10倍へ上昇するため治療抵抗性となる。既存の投与方法では投与可能な抗がん剤濃度に限界があり、高い抗腫瘍効果を得るための新たな抗がん剤治療システムを考案する必要性があった。本治療法は動注化学療法に体外循環を組み合わせた体外循環動注化学療法であり、骨盤内悪性腫瘍の薬剤流入路である動脈と、薬剤流出路である静脈を制御することで標的領域を閉鎖循環下に管理することで全身への抗がん剤漏出を防ぐことが可能である。このため、標的領域に対して高濃度の抗がん剤曝露が可能となり、非常に高い治療効果を得ている。また薬剤を回路上から除去するシステムが本治療技術には含まれ、抗がん剤に関連する副作用の低減を図ることが出来る。本療法は手術不能な進行がん患者においても有効性が期待できる。


(注)先進医療技術名に * 印がついているものは、「第3項先進医療技術」を表しています。

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